憧れは、学生時代の夜に始まった
学生の頃から憧れていたFD3S納車──それはまさに夢のような体験だった。
「いつかは、あのFDに乗ってやる。」
学生の頃、夜中に見たイニシャルDや湾岸ミッドナイト。 ロータリーの音が雲を割るように取り上げられる作品を見て、心に火が付いた。
昔から有名人やチューニングドライバーが「FD3Sで最速をたたき出した」と言われるたびに、「いつか自分も」という思いが増していった。
FD3Sとの出会いのきっかけ
そんなある日、友人から「いいFDが届いた」と連絡が来た。 その友人は車屋で働いていたため、その話は深く聞いてみることにした。
訪れた車屋にはFD3S好きの社長が紹介してくれた個体。 車体の状態も良く、素人相手でも「これは何かある」と感じる何かを持った車だった。
しかし、一度商談は決裂してしまう。 親の許可が出ず、社長が私のためにキープしてくれていた個体は、そのまま流れてしまった。
そんな私に再び、社長から連絡。 「前より良いFDが手に入った」と。
FD3S・5型RSを選んだ理由とは?
その車は5型RS。 専用パーツの装着は最小限で、常用性も割と高いのが導入の決め手だった。
社長が再度、私を信じて確保してくれた個体であり、しかも値段もおさえてくれていたため、「もうこの機を逃しちゃいけない」と決断した。
ところが、その購入は「親に内緒」で。 まさに男のフルローン。
RX-7についてはWikipediaをチェックしてみてください。
初めてのハンドル
初めてのロータリー。初めてのターボ。
エンジンに火を入れ、アクセルをぶち込む。 体が座席に押し付けられるぐらいの加速感。 ステアを切り込むと、鼻先が「クッ」と入り込む回頭性。
そのすべてが、新しく、疲れを吸い取っていくような、その感覚は今でも忘れられない。
結局、「伝説の車」は、本当に自分のものになったのだ。
今思うこと
FD3Sを所有して思ったこと。 それは「FDは人によって顔が違う」ということ。
好きな仕様を詰め込んだ車。完全ノーマルのまま「素の伝説」を保ち続ける車、 全てをスワップしてレースに起ち向かう車。
誰もが、自分の思いやスタイルで、「自分だけのFD」を作っているように感じた。
正直、FD3S納車がこんなに感動的なものとは思わなかった。
目標
今の目標は「自分の腕も、車も磨き上げる」こと。
ただのドライブ、ただの美しい車で終わらせず、 「走って、置いて、伝説になる」FDにする。
そんな、魅せることができる1台を作りたい。
結びに
FD3Sは、やはり伝説の車です。
みなさんが憧れる、車の姿はみなさんの心の中にあるはず。
だからこそ、それを「現実のもの」にして、「自分だけの伝説」として継いでいってください。
FDオーナーとして、心から応援しています!
次回は、FD3S納車から1ヶ月経って感じた変化について書いてみます。
コメント