FD3S(RX-7)というクルマは、見た目も走りも最高だけど、「FD3Sメンテナンス」の観点ではかなり“繊細”な側面も多く持っています。
ただでさえロータリーという特殊なエンジン構造、年式の古さ、希少性——。それでも長く楽しんで乗り続けたいと思う人に向けて、私が実際に意識している「これだけはやっとけ!」なFD3Sメンテナンス習慣を紹介します!
① エンジンをかけたら水温計チェック【FD3Sメンテナンスの基本!】
FD3Sの持病とも言えるのが冷却系トラブル。
僕は納車1ヶ月で水温トラブルを経験しました(地味に痛い出費…)。
エンジンを始動したら、必ず水温計を見るクセをつけましょう。
純正メーターはザックリすぎるので、追加メーターを付けるのがベスト。
「暖気してから走り出す」っていうだけで、ブローの確率は減ります。
逆に温まってないのにアクセルを踏み込むとブローの確率は飛躍します。
② オイル交換は早め早めのサイクルで【ロータリーは命綱】
ロータリーエンジンはオイルを燃やしながら走る構造なので、定期的なオイル交換は絶対条件。
僕はサーキットにも行くので、3000km or 3ヶ月以内には交換してます。
ストリートだけでも5000km以内 or 6ヶ月以内が目安。
安いオイルでもいいので、「交換の頻度」が最優先。
高いオイルを入れるとすごくわかりやすくエンジンフィーリングがよくなるのがわかります。
私はこのオイルをいれております。リアルテックRT-01
高すぎる!って方は同じリアルテックのRT-21がいいと思います。
③ 下回り&ホース類のチェックは“年1回”でもやっておこう
普段見えない部分こそトラブルの温床。
僕のFDも、サビでマフラーの付け根が限界だったり、ホースの亀裂が見つかったことも。
年に1回はリフトで下回りを見てもらうのが安心。
ショップじゃなくても、車検やオイル交換ついでに「ざっくり見てもらえますか?」って聞けばOK。
④ ブレーキフルード・クラッチフルードも忘れるな!
油脂類ってオイルばかりに気が行きがちだけど、FDはクラッチもブレーキも油圧式なので、
フルードが古くなってくるとペダルのフィーリングが悪くなるし、ブレーキの効きも変わります。
僕は1年に1回のフルード交換を習慣にしてます。
体感でもフィーリングが全然違うし、トラブル予防にもなるのでおすすめ。
ブレーキフルードなどは、信頼性のある製品を選ぶのも大切です。
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⑤ FD3Sメンテナンスの基本は“異変に気づく力”
FDは繊細だからこそ、ちょっとした変化で不調が分かることも多いです。
「なんか音が違う」「ブーストの立ち上がりが遅い」「アイドルが不安定」…
こういった感覚はオーナー自身が一番気づけるので、
音・匂い・走りのフィーリングに敏感になっておくと早期対応できます。
これがわかる人とわからない人ではFDの壊れやすさに天と地ほどの差がでます。
例えばタービンの加給の音が甲高いなぁ、とか
もしかしたらタービンのブレードが折れかけているかも、とか
もし本当に折れているのに走り続けるとそのままブレードが折れて
エンジンにまで入り込みエンジン、タービン共にブローなど、よくあります。
結局「愛着」と「ルーティン」が最強の予防整備
FDを長く楽しむには、“壊れたら直す”では遅いことも多い。
だからこそ、普段からのルーティンと、小さな異変への気づきが超重要なんです。
僕も最初は何も分からなかったけど、少しずつトラブルを経験する中で、
「自分で守らないとすぐに壊れてしまうかも」という気持ちが生まれてきました。
FD3Sは、手間のかかる最高の相棒。
でも、ちゃんと向き合えば、20年以上経った今でもバリバリ走れる魅力を持ってます。
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